AWS Certified Cloud Practitioner 合格体験記 | 頻出問題 |
AWS認定資格の入門となるCloud Practitionerの学習方法と合格のためのポイントを詳しく解説

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資格概要
AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSクラウドの基礎的な知識を証明する入門レベルの資格です。 クラウドコンピューティングの概念やAWSの主要サービスについての基本的な理解を評価します。 技術者だけでなく、ビジネス職の方にもおすすめの資格ですが、技術系の上位資格保持者でも 油断すると思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
資格のメリット
- AWSクラウドの基礎知識の証明
- クラウド関連のキャリア形成の第一歩
- より上位の認定資格への足がかり
- クラウドビジネスへの理解度アピール
- AWSのビジネス面の理解深化
実際の試験体験から
入門レベルとはいえ、意外な盲点が多い試験です。 特に、AWSのサポートプランの違いやWell-Architectedフレームワークなど、 上位資格ではあまり深く問われない、ビジネス寄りの知識が重要となります。
合格体験:合格ラインの700点に対して、770点で合格。他のAWS認定資格(Professional含む)を すべて取得済みの状態での受験でしたが、予想以上に苦戦しました。
⚠️ 要注意ポイント:Professional資格保持者でも油断は禁物!上級資格では出題されない サポートプランの詳細やWell-Architectedフレームワークの具体的な 内容など、ビジネス寄りの問題で焦る場面がありました。
意外な盲点となる分野
- AWSサポートプラン
AWSサポートプランの比較
プラン Basic Developer Business Enterprise 月額料金 無料 $29以上 $100以上 $15,000以上 AWS Trusted Advisor 基本チェック(7項目) 基本チェック(7項目) フルチェック(全項目) フルチェック(全項目)
+ カスタムチェックテクニカルサポート アカウント/請求のみ 営業時間内 24時間365日 24時間365日
+ TAM専任アーキテクチャガイダンス なし 一般的なガイダンス コンテキストに基づく
ガイダンス専任TAMによる
アドバイザリー重要度別の応答時間
重要度 Developer Business Enterprise システムダウン
本番環境が利用不可24時間以内 1時間以内 15分以内 システム障害
本番環境が深刻な影響24時間以内 4時間以内 1時間以内 システム機能低下
本番環境が一部影響48時間以内 12時間以内 4時間以内 一般的な質問
設定や使用方法など48時間以内 24時間以内 12時間以内 Basic Support
すべてのAWSユーザーが無料で利用できる基本的なサポートプラン。 アカウントと請求に関するサポート、およびAWSの基本的な健全性チェックが含まれます。
主な特徴
- • 24時間365日のカスタマーサービス対応
- • ドキュメントやホワイトペーパーへのアクセス
- • AWS Trusted Advisorの基本チェック(7項目)
- • AWS Personal Health Dashboard
推奨ユースケース
- • AWS学習初期の個人利用
- • 実験的なプロジェクト
- • 本番環境でない開発/テスト環境
Developer Support
開発者向けの基本的なテクニカルサポートを提供。 開発/テストフェーズでの技術的な質問に対応します。
主な特徴
- • 営業時間内のテクニカルサポート
- • 1つのプライマリ連絡先
- • 一般的なアーキテクチャガイダンス
- • クライアントサイドの診断サポート
推奨ユースケース
- • 個人開発者
- • 開発/テスト環境
- • 実験的な開発プロジェクト
Business Support
本番環境のワークロードを運用する企業向けの包括的なサポート。 24時間365日のテクニカルサポートと、より詳細なアーキテクチャガイダンスを提供します。
主な特徴
- • 24時間365日のテクニカルサポート
- • 無制限の連絡先数
- • コンテキストに基づくアーキテクチャガイダンス
- • AWS Trusted Advisorのフルチェック
- • インフラストラクチャーイベント管理
推奨ユースケース
- • 本番環境のワークロード運用
- • ビジネスクリティカルなシステム
- • 複数のAWSサービスを利用する環境
Enterprise Support
ミッションクリティカルなワークロードを運用する大規模企業向けの最上位サポート。 専任のTechnical Account Manager (TAM)による戦略的なサポートを提供します。
主な特徴
- • 専任のTechnical Account Manager (TAM)
- • コンサルティングレベルのアーキテクチャレビュー
- • 運用レビューと最適化推奨
- • プロアクティブなガイダンス
- • トレーニングとゲームデイの実施
- • カスタマイズ可能なTrusted Advisor
推奨ユースケース
- • エンタープライズレベルのミッションクリティカルなワークロード
- • 複雑なアーキテクチャの運用
- • グローバル規模のシステム展開
- • 大規模な組織でのAWS活用
- Well-Architectedフレームワーク
5つの柱(運用上の優秀性、セキュリティ、 信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化)の具体的な内容
Well-Architectedフレームワークの5つの柱
運用上の優秀性
システムの実行、監視、継続的な改善を通じて、ビジネス価値を提供し続ける能力
セキュリティ
情報、システム、資産を保護しながら、リスク評価とリスク軽減戦略を通じてビジネス価値を提供する能力
信頼性
インフラストラクチャやサービスの障害からの復旧、動的なリソース要件への対応、設定ミスや一時的なネットワーク問題の軽減
パフォーマンス効率
コンピューティングリソースを効率的に使用し、システム要件の変化と技術の進化に対応する能力
コスト最適化
最も低価格でシステムを運用し、ビジネス要件を満たしながら不要なコストを回避する能力
- ビジネス価値の提案
クラウド移行による具体的なメリットや、 コスト最適化の方法論など、ビジネス観点からの理解
クラウド移行のビジネスメリット
初期投資の削減
- • データセンター構築コストの削減
- • ハードウェア購入費用の削減
- • 従量課金制による柔軟な支払い
スケーラビリティ
- • 需要に応じた迅速なリソース調整
- • オートスケーリングによる自動化
- • ピーク時の対応力向上
市場投入時間の短縮
- • 迅速なインフラ構築
- • DevOpsの促進
- • グローバル展開の容易さ
イノベーションの加速
- • 最新技術への容易なアクセス
- • 実験的な取り組みの低リスク化
- • AIやIoTサービスの活用
コスト最適化の方法論
1. 需要と供給の最適化
リソースの需要を分析し、適切な供給量を維持することで、 無駄なコストを削減します。
主な施策例:
- • オートスケーリングの活用
- • 使用率の監視と分析
- • 予約インスタンスの活用
2. コスト効率の高いリソース選択
ワークロードに最適なリソースタイプを選択し、 コストパフォーマンスを最大化します。
選択のポイント:
- • インスタンスタイプの最適化
- • ストレージクラスの適切な選択
- • マネージドサービスの活用
3. コストの可視化と帰属
コストを可視化し、適切な部門やプロジェクトに 帰属させることで、責任の所在を明確にします。
実施方法:
- • タグ付けの徹底
- • コストエクスプローラーの活用
- • 部門別の予算設定
クラウド移行のROI計算例
オンプレミス vs クラウド(3年間試算)
オンプレミス費用
- • ハードウェア: $100,000
- • 保守費用: $30,000/年
- • 運用人件費: $80,000/年
- • 電気代等: $20,000/年
3年間総額: $370,000
クラウド費用
- • 初期設定費用: $20,000
- • 月額費用: $5,000/月
- • 運用人件費: $40,000/年
- • 予備費: $10,000/年
3年間総額: $290,000
3年間でのコスト削減効果: 約22%($80,000)
テストセンターでの受験のコツ
初めての方向け:重要な注意点
- ✓到着時間について
予約時間の30分前でも受験可能な場合があります。早めの到着でも柔軟に対応してくれることが多いので、 時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
- ✓待ち時間の過ごし方
公共交通機関の遅延で試験に遅れるのは避けたいところ...。早めにテストセンター付近に到着しておくのがベストですが、 実はテストセンターのロビーではあらゆる勉強が禁止されています。 そのため、周辺のカフェで時間を潰すことをおすすめします。筆者も近くのカフェで最後の見直しをしていました。
- ✓持ち物チェック
重要:有効な身分証明書が2つ必要です!筆者の場合は、マイナンバーカードと運転免許証の組み合わせでOKでした。 この2つの準備を忘れると受験できないので要注意です。
- ✓事前準備(トイレ問題)
受付前にトイレを済ませておきのが鉄則です。実は筆者、コーヒーを飲むと 異常なほどトイレが近くなるタイプなんです(笑)試験前のカフェでは、 緊張もあってついつい飲みすぎてしまい...。幸い受付前に気づきましたが、 試験中のトイレ退室は時間のロスになるので要注意です!
当日の流れ
- 受付で身分証明書を提示
- 持ち物を専用ロッカーに保管
- 試験室のルール説明
- 試験開始
💡 補足情報
AWS認定試験は、すべての資格で同じテストセンターのルールが適用されます。 一度受験経験があれば、次回からはスムーズに受験できるはずです。
おちゃめなエンジニア
管理者Web開発とラーメンを愛するエンジニア。技術の探求と美味しいラーメンを求めて日々奮闘中です。