AWS Certified DevOps Engineer Professional 合格体験記 | 頻出問題 |
AWS認定資格のDevOps Engineer Professionalの学習方法と合格のためのポイントを詳しく解説

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資格概要
AWS Certified DevOps Engineer Professionalは、DevOpsの実践とAWSサービスの深い知識を証明する資格です。 継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)、自動化、モニタリング、セキュリティなど、 DevOpsエンジニアに必要なスキルが総合的に評価されます。
資格のメリット
- DevOpsプラクティスの実践力の証明
- 自動化とCI/CDの専門性の証明
- 運用効率化のスキル証明
- DevOpsエンジニアとしてのキャリア形成
実際の試験体験から
DevOps Professional試験は、実践的なシナリオベースの問題が多く出題されます。 特に、CI/CDパイプラインの構築、自動化の実装、モニタリングの設計など、 実務で直面する課題への対応力が問われます。
合格体験:合格ラインの750点に対して、810点で合格。実務でのCI/CD経験と、 ハンズオンラボでの実践的な学習が合格の鍵となりました。
💡 豆知識:DevOps Professional試験は、他のProfessional試験同様に750点以上で合格です。 試験時間は180分で、実践的な問題が多く、時間管理が重要です。
SAP資格との違い
出題傾向の違い
DevOps Professional
- • CI/CDパイプラインの設計と実装
CodePipelineを使用したパイプラインの構築方法や、CodeBuildでのビルド設定、 CodeDeployでのデプロイ戦略(Blue/Green、Rolling、Canary)の選択など、 実装レベルでの知識が問われます。
- • インフラストラクチャの自動化
CloudFormationを使用したインフラのコード化(IaC)、Systems Managerを使用した 大規模なインフラの管理手法が中心です。実装方法の詳細な理解が求められます。
- • モニタリングとログ管理
CloudWatchを中心としたモニタリング設計、ログ集約、アラート設定など、 運用面での実践的な知識が問われます。
- • デプロイメント戦略
本番環境への安全なデプロイ方法、ロールバック戦略、 コンテナ環境でのデプロイメント手法など、実装面での理解が重要です。
- • インシデント対応と運用自動化
自動化ランブック、イベント駆動型の自動復旧プロセス、 インシデント管理のベストプラクティスが頻出します。
Solutions Architect Professional
- • 複雑なアーキテクチャ設計
大規模システムのアーキテクチャ設計、マイクロサービスアーキテクチャ、 サーバーレスアーキテクチャなど、設計思想の理解が重要です。
- • マルチアカウント戦略
Organizations、Control Tower、Landing Zoneなど、 大規模組織でのアカウント管理戦略の理解が求められます。
- • コスト最適化
リザーブドインスタンス、Savings Plans、 アーキテクチャレベルでのコスト最適化戦略が重要です。
- • 移行戦略
大規模システムの移行計画、リフト&シフト、 リアーキテクティングなど、移行手法の選択が問われます。
- • ディザスタリカバリ
RPO/RTOの設計、マルチリージョン構成、 バックアップ戦略など、事業継続性の確保が重要です。
📚 頻出問題パターン(2025年版)
1. Systems Manager関連(高頻出)
シナリオ1: 大規模パッチ管理の自動化
あなたは1000台以上のEC2インスタンスを運用する企業のDevOpsエンジニアです。 セキュリティチームから、重要なセキュリティパッチを48時間以内に全インスタンスに適用し、 適用状況を監査可能な形で記録・報告するよう依頼されました。
要件:
- パッチ適用は業務時間外に実施
- 失敗時は自動でロールバック
- 適用状況をリアルタイムで監視
- 結果をSecurityHubに統合
解法のポイント:
- Maintenance Windowsの設定
業務時間外(23:00-翌5:00)にパッチ適用を自動実行するようスケジュール
- Automation Runbookの作成
以下のステップを含むRunbookを実装:
- Pre-update AMIスナップショット作成
- Patch Managerによるパッチ適用
- パッチ適用後の健全性チェック
- 失敗時の自動ロールバック手順
- モニタリングの設定
CloudWatch Dashboardで進捗状況を可視化:
- パッチコンプライアンス状態
- パッチ適用成功率
- インスタンス健全性メトリクス
シナリオ2: セキュアなオペレーション管理
金融系システムを運用するチームで、踏み台サーバーを廃止し、 すべての運用作業をセキュアかつ監査可能な形で実施する必要があります。 また、本番環境へのアクセスは承認ワークフローを経る必要があります。
要件:
- すべての操作ログを暗号化して保存
- 特権コマンドの実行は承認必須
- セッションの録画と保存
- アクセスログをCloudTrailと統合
解法のポイント:
- Session Managerの設定
以下の機能を有効化:
- KMSによるセッションデータの暗号化
- CloudWatch Logsへのセッションログ転送
- S3へのセッション録画保存
- 承認ワークフローの実装
Change Managerを使用して:
- 本番環境アクセスの承認フロー設定
- 特権コマンドの実行制限
- 承認ステータスの自動記録
2. CI/CD関連(高頻出)
シナリオ: マイクロサービスの段階的デプロイ
20以上のマイクロサービスで構成されるEコマースシステムの新バージョンをデプロイする必要があります。 システムの重要性から、リスクを最小限に抑えつつ、問題が発生した場合は即座にロールバックできる必要があります。
要件:
- サービス間の依存関係を考慮したデプロイ順序
- トラフィックの段階的な移行
- 自動化されたロールバック機能
- デプロイ状況の可視化
解法のポイント:
- デプロイメントパイプラインの設計
CodePipelineで以下を実装:
- 依存関係グラフに基づくステージ設計
- 並列デプロイ可能なサービスの特定
- 承認ゲートの配置
- カナリアデプロイメントの実装
CodeDeployで以下を設定:
- トラフィックシフトの段階設定(10% → 30% → 60% → 100%)
- 各段階でのヘルスチェック条件
- CloudWatchアラームとの連携
- モニタリングとロールバック
以下の指標を監視:
- エラー率とレイテンシー
- ビジネスメトリクス(注文成功率など)
- カスタムヘルスチェック
3. モニタリングとログ管理(高頻出)
シナリオ: 分散システムの統合監視
複数のリージョンで稼働するマイクロサービスアプリケーションの監視システムを構築する必要があります。 システムは数百のコンテナで構成され、複雑な依存関係を持っています。
要件:
- サービス間の依存関係の可視化
- パフォーマンスのボトルネック特定
- 異常検知の自動化
- コスト配分の追跡
解法のポイント:
- 分散トレーシングの実装
X-Rayを使用して:
- サービスマップの自動生成
- レイテンシーの詳細分析
- エラーの根本原因特定
- メトリクス収集の設計
CloudWatchで以下を実装:
- カスタムメトリクスの定義
- 異常検知ルールの設定
- ダッシュボードの作成
- ログ管理の統合
CloudWatch Logsで:
- ログパターンによるメトリクス生成
- Insightsクエリの作成
- 長期保存戦略の実装
4. インフラストラクチャ自動化(高頻出)
シナリオ: マルチアカウント環境の自動化
グローバル企業で50以上のAWSアカウントを管理しています。 各アカウントのセキュリティ基準の統一と、新規アカウント作成の自動化が求められています。
要件:
- セキュリティベースラインの自動適用
- コンプライアンス状態の継続的監視
- 新規アカウントのプロビジョニング自動化
- リソース使用量の中央管理
解法のポイント:
- CloudFormation StackSetsの活用
以下のテンプレートを作成:
- IAMポリシーとロールの標準セット
- セキュリティグループのベースライン
- ログ設定とモニタリングルール
- Organizations自動化
以下の機能を実装:
- SCPによるガードレール設定
- タグポリシーの適用
- バックアップポリシーの展開
- コンプライアンス監視
AWS Configで:
- マルチアカウントルールの設定
- 集約ビューの作成
- 自動修復アクションの設定
5. セキュリティ自動化(高頻出)
シナリオ: セキュリティインシデントの自動対応
金融系システムで、セキュリティインシデントへの即時対応と 自動修復機能の実装が求められています。 特に、不正アクセスや設定変更の検知と対応を自動化する必要があります。
要件:
- 不正アクセスの即時検知と遮断
- 設定変更の自動レビューと修復
- インシデント対応の自動化
- セキュリティ状態の可視化
解法のポイント:
- GuardDutyとSecurityHubの統合
以下の自動化を実装:
- 脅威検知の自動評価
- 重要度に基づく対応の振り分け
- インシデントのエスカレーション
- EventBridgeルールの設定
以下のイベントパターンを実装:
- セキュリティグループの変更検知
- IAMポリシーの変更監視
- ルートアカウントの使用検知
- 自動修復の実装
Systems Managerで:
- セキュリティベースラインの復元
- 不正アクセスの遮断
- 証跡の保全と報告
重点サービスの違い
DevOps Professional の重点サービス
- • AWS CodePipeline/CodeBuild/CodeDeploy
- • AWS CloudFormation
- • Amazon CloudWatch
- • AWS Systems Manager
- • AWS OpsWorks
SAP の重点サービス
- • AWS Organizations
- • AWS Direct Connect
- • Amazon FSx
- • AWS Storage Gateway
- • AWS Migration Hub
実践的な違いのポイント
問題の性質
DevOps Professionalは「どのように実装・運用するか」に焦点を当てた問題が多く、 一方でSAPは「どのようなアーキテクチャを選択するか」という設計判断を問う問題が中心です。
必要なスキルセット
DevOps Professionalは自動化とパイプライン構築の実装経験が重要で、 SAPはシステム全体を俯瞰的に見る設計経験が重要になります。
学習アプローチの違い
DevOps Professionalはハンズオンラボでの実践が効果的で、 SAPはケーススタディの分析と設計パターンの理解が重要です。
両資格の相乗効果
両資格は相互に補完関係にあります。SAPで学ぶアーキテクチャの知識は、 DevOps Professionalで必要な自動化やパイプライン設計の基礎となり、 逆にDevOps Professionalで学ぶ実装知識は、SAPでのアーキテクチャ設計をより実践的なものにします。
テストセンターでの受験のコツ
初めての方向け:重要な注意点
- ✓到着時間について
予約時間の30分前でも受験可能な場合があります。早めの到着でも柔軟に対応してくれることが多いので、 時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
- ✓待ち時間の過ごし方
公共交通機関の遅延で試験に遅れるのは避けたいところ...。早めにテストセンター付近に到着しておくのがベストですが、 実はテストセンターのロビーではあらゆる勉強が禁止されています。 そのため、周辺のカフェで時間を潰すことをおすすめします。筆者も近くのカフェで最後の見直しをしていました。
- ✓持ち物チェック
重要:有効な身分証明書が2つ必要です!筆者の場合は、マイナンバーカードと運転免許証の組み合わせでOKでした。 この2つの準備を忘れると受験できないので要注意です。
- ✓事前準備(トイレ問題)
受付前にトイレを済ませておきのが鉄則です。実は筆者、コーヒーを飲むと 異常なほどトイレが近くなるタイプなんです(笑)試験前のカフェでは、 緊張もあってついつい飲みすぎてしまい...。幸い受付前に気づきましたが、 試験中のトイレ退室は時間のロスになるので要注意です!
当日の流れ
- 受付で身分証明書を提示
- 持ち物を専用ロッカーに保管
- 試験室のルール説明
- 試験開始
💡 補足情報
AWS認定試験は、すべての資格で同じテストセンターのルールが適用されます。 一度受験経験があれば、次回からはスムーズに受験できるはずです。
おちゃめなエンジニア
管理者Web開発とラーメンを愛するエンジニア。技術の探求と美味しいラーメンを求めて日々奮闘中です。