AWS Certified Solutions Architect Professional 合格体験記 | 頻出問題 |
AWS認定資格の最高峰、Solutions Architect Professionalの学習方法と合格のためのポイントを詳しく解説

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資格概要
AWS Certified Solutions Architect Professionalは、AWSの認定資格の中で最も権威のある資格の一つです。 複雑なシステムのアーキテクチャ設計能力、コスト最適化、セキュリティ、運用効率など、 プロフェッショナルレベルの知識と経験が問われます。
資格のメリット
- 高度なアーキテクチャ設計能力の証明
- AWS認定資格の最高峰としての評価
- グローバルでの高い認知度
- 上級エンジニアとしてのキャリア形成
実際の試験体験から
Professional試験は、アソシエイトレベルとは比較にならない難易度です。 特に、複数のAWSサービスを組み合わせた複雑なアーキテクチャの設計や、 コスト最適化、セキュリティ、運用効率など、多角的な視点での判断が求められます。
合格体験:合格ラインの750点に対して、805点で合格。実際の試験では、Cloudlicenseの問題よりもやや易しめでしたが、 より実践的なシナリオが多く出題されました。
出題傾向の特徴
- マルチアカウント・パフォーマンス・コスト改善に関する問題が多い
- 高可用性や信頼性を問う問題が予想以上に出題
- 移行やバックアップに関する問題も一定数出題
効果的だった学習方法
- Cloudlicenseを4周(約2ヶ月間)
- 1周目:全問題を解説文と共に精読
- 2周目:時間を意識しながら解答、ミスした問題に☆マーク
- 3周目:ミスした問題のみを集中的に復習
- 4周目:☆マークの問題を最終確認
⚠️ 注意点:参考書も購入しましたが、実際にはほとんど使用しませんでした。 Cloudlicenseの問題演習だけでも十分な対策になりました。 テストセンターでの受験をお勧めします。オンライン受験と比べて 通信エラーなどの不具合も起こりにくく、安心して受験できます。
テストセンターでの受験のコツ
初めての方向け:重要な注意点
- ✓到着時間について
予約時間の30分前でも受験可能な場合があります。早めの到着でも柔軟に対応してくれることが多いので、 時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
- ✓待ち時間の過ごし方
公共交通機関の遅延で試験に遅れるのは避けたいところ...。早めにテストセンター付近に到着しておくのがベストですが、 実はテストセンターのロビーではあらゆる勉強が禁止されています。 そのため、周辺のカフェで時間を潰すことをおすすめします。筆者も近くのカフェで最後の見直しをしていました。
- ✓持ち物チェック
重要:有効な身分証明書が2つ必要です!筆者の場合は、マイナンバーカードと運転免許証の組み合わせでOKでした。 この2つの準備を忘れると受験できないので要注意です。
- ✓事前準備(トイレ問題)
受付前にトイレを済ませておきのが鉄則です。実は筆者、コーヒーを飲むと 異常なほどトイレが近くなるタイプなんです(笑)試験前のカフェでは、 緊張もあってついつい飲みすぎてしまい...。幸い受付前に気づきましたが、 試験中のトイレ退室は時間のロスになるので要注意です!
当日の流れ
- 受付で身分証明書を提示
- 持ち物を専用ロッカーに保管
- 試験室のルール説明
- 試験開始
💡 補足情報
AWS認定試験は、すべての資格で同じテストセンターのルールが適用されます。 一度受験経験があれば、次回からはスムーズに受験できるはずです。
試験対策のヒント
効果的な学習方法
📚 問題演習中心の学習計画
- 全問題を1周目は時間を気にせず、解説を精読
- 2周目で時間を意識しながら解答、ミスした問題にマーク
- マークした問題のみを集中的に復習
- 最後に苦手分野の問題を重点的に演習
🎯 重点的に学ぶべき分野
- マルチアカウント設計とガバナンス
- 大規模システムのパフォーマンス最適化
- コスト最適化戦略
- ハイブリッドアーキテクチャ設計
- マイグレーション戦略
試験時の時間管理
180分で75問を解答するため、1問あたり約2.4分です。 ただし、問題の難易度にはばらつきがあるため、以下の戦略を推奨します:
- ⏱️ 最初の30分:簡単な問題を素早く解答
- ⏱️ 次の90分:難しい問題にじっくり取り組む
- ⏱️ 最後の60分:マークした問題の見直し
合格のための実践的アドバイス
✅ やるべきこと
- 問題文を複数回読む
- キーワードに注目する
- コスト最適化を常に意識
- 運用面での実現性を考慮
❌ 避けるべきこと
- 単一サービスのみの解決策
- 過度に複雑な設計
- コストを考慮しない選択
- 運用負荷の高い選択
頻出問題の傾向と対策
マルチアカウント設計
大規模な組織のAWS環境では、複数のAWSアカウントを効率的に管理する必要があります。 例えば、本番環境と開発環境を分離したい、部門ごとに請求を分けたい、セキュリティ監視を一元化したい... このような要件に対応するため、AWSは複数の管理サービスを提供しています。
マルチアカウント管理の基本
マルチアカウント環境の管理は、AWS Organizationsから始まります。 これは、複数のAWSアカウントを一元管理するための基盤となるサービスです。 例えば、開発部門と本番部門で別々のアカウントを使用する場合、Organizations を使用することで、アクセス権限や請求の管理を効率化できます。
実践例:ある企業では、本番環境、開発環境、共有サービス、セキュリティ監視の 4つの主要なアカウントを作成し、Organizationsで一元管理しています。 これにより、環境ごとの分離とガバナンスの両立を実現しています。
セキュリティとコンプライアンスの自動化
AWS Control Towerは、マルチアカウント環境のセットアップと ガバナンスを自動化するサービスです。新しいプロジェクトが始まり、 新規アカウントが必要になった場合、Control Towerを使用することで、 セキュリティベースラインが適用された状態でアカウントを 素早く作成できます。
活用例:金融系のプロジェクトでは、Control Towerのガードレールを使用して、 暗号化の強制やパブリックアクセスの制限など、セキュリティ要件を 自動的に適用しています。これにより、コンプライアンス要件への 準拠を効率的に実現しています。
リソース共有の最適化
複数のアカウントで同じようなリソースを作成すると、管理の手間や コストが増大します。AWS RAM(Resource Access Manager)を使用すると、 VPCサブネットやTransit Gatewayなどのリソースを複数のアカウントで 安全に共有できます。
コスト最適化例:ある企業では、共有サービスアカウントでTransit Gatewayを一元管理し、 RAMを使って各部門のアカウントと共有しています。これにより、 ネットワーク構成の簡素化とコスト削減を同時に実現しています。
試験での重要ポイント
試験では、単にサービスの機能を問うのではなく、 「大規模組織でのセキュリティ要件」「コスト最適化」 「運用効率」などの要素を総合的に考慮した設計が 求められます。特に、以下のようなシナリオでの判断が重要です:
📌 シナリオ例1:複数の部門で共有するべきリソースと、分離するべきリソースの判断
📌 シナリオ例2:セキュリティ監視とコンプライアンス要件の効率的な実装方法
📌 シナリオ例3:コスト配分とリソース使用の可視化戦略
パフォーマンス最適化
大規模システムのパフォーマンス最適化に関する問題が多く出題されます。 特に、データベース、キャッシュ、ネットワークの最適化が重要です。
主要な対策ポイント
- データベースの読み取り/書き込み分離
- キャッシュ戦略の適切な選択
- CDNの効果的な活用
- 非同期処理とバッチ処理の使い分け
コスト最適化
コスト最適化は、Professional試験の重要なテーマの一つです。 単なるコスト削減だけでなく、ビジネス要件とのバランスを考慮した 最適な選択が求められます。
コスト最適化の視点
- 適切なインスタンスタイプの選択
- リザーブドインスタンスとSavings Plansの活用
- ストレージクラスの最適な選択
- 自動スケーリングの効果的な設定
高可用性と信頼性
実際の試験では、高可用性と信頼性に関する問題が予想以上に多く出題されます。 特に、複数のAWSサービスを組み合わせた複雑なアーキテクチャの設計が求められます。 以下のような実際のビジネスシナリオを元に、具体的な設計パターンを見ていきましょう。
グローバル展開するECサイトのケース
あるECサイトが、日本からグローバル展開を計画しています。 サイトの可用性を高めながら、災害時にも継続的なサービス提供が 求められるケースを考えてみましょう。
実装例:マルチAZ/マルチリージョン構成
主要リージョン(東京)とセカンダリリージョン(大阪)で以下の構成を実現:
- • Route 53のヘルスチェックとフェイルオーバールーティング
- • Aurora Global Databaseによるデータベースの分散配置
- • CloudFrontとS3による静的コンテンツの配信
- • Application Load Balancerによる複数AZへのトラフィック分散
金融系システムのDR戦略
金融機関のコアシステムでは、データの整合性を保ちながら、 災害時にも迅速なサービス復旧が求められます。 RPO(目標復旧地点)とRTO(目標復旧時間)の要件に応じた 設計が重要です。
DR戦略の実装例:
RPO 5分、RTO 30分の要件に対する設計:
- • DynamoDBグローバルテーブルによるデータの即時レプリケーション
- • AWS Backupによる定期的なスナップショット取得
- • EventBridgeによる自動フェイルオーバーのトリガー
- • パイロットライトパターンによるリソースの事前準備
マイクロサービスの自動復旧
コンテナベースのマイクロサービスアーキテクチャでは、 個々のサービスの障害を自動検知し、迅速に復旧する メカニズムが重要です。
自動フェイルオーバーの実装例:
ECSを使用したマイクロサービスの可用性確保:
- • ECSサービスの自動スケーリングとタスク配置戦略
- • CloudWatchアラームとEventBridgeによる自動復旧
- • Route 53ヘルスチェックと連動したDNSフェイルオーバー
- • セッション状態のElastiCacheへの外部化
重要データの保護と復元
ミッションクリティカルなシステムでは、データの定期的な バックアップと、必要に応じた迅速な復元が求められます。 特に、暗号化やアクセス制御も考慮する必要があります。
バックアップ戦略の実装例:
重要データの多層的な保護:
- • S3ライフサイクルポリシーによる階層化ストレージ
- • AWS Backupによる一元管理されたバックアップ
- • クロスリージョンレプリケーションの活用
- • バックアップの暗号化と保持期間の自動管理
試験での重要ポイント
高可用性と信頼性の問題では、以下のような判断が求められます:
📌 コストと可用性のバランス:要件に応じた適切なDR戦略の選択(ホットスタンバイ vs コールドスタンバイ)
📌 データの整合性:リージョン間でのデータ同期と整合性の確保方法
📌 運用の自動化:手動介入を最小限に抑えた自動復旧の実現方法
おちゃめなエンジニア
管理者Web開発とラーメンを愛するエンジニア。技術の探求と美味しいラーメンを求めて日々奮闘中です。